大自然に囲まれたくて

都会での日々を過ごしていると、ふと息抜きをしたくなる時、ありませんか?都会でなくても、人が密集しているところにいると、ストレスは溜まる一方です。何とかそれを発散したと思い、足を運んだのが、山でした。登山です。山に行く人って、何しに行くんでしょうね。山頂という1つの目標に向かう醍醐味を味わうのか、はたまた傾斜のある道を進むことに興奮を覚えるのか。私の場合は、「無心」でした。何も考えていない、というわけではありません。自分の心を閉ざさないこと。これが私の登山という旅のセオリーです。山道を歩いていると、そこには見逃してしまいそうな大自然が広がっています。曇りの切れ目から差し込んでくる木漏れ日。一瞬だけ聞こえた鳥のさえずり。日々の生活で嫌でも目に入ってくる広告などの類いと違い、これらは、自分の五感を働かせなければ得られない体験です。何かにとらわれず、無心になることで、この体験は味わえるのです。

小さな島で全ては循環している

グアムから南へ飛行機で約2時間。そこに、ミクロネシア連邦のヤップ島という島があります。その島では、人と自然がまさに共存していました。その象徴とも言えるのが、ココナッツ。ココナッツの実は、食料やココナッツオイルとして用いられ、中の汁はジュースとして飲まれています。ジュースとして飲む時、ストローとして使うのが、太い枝。腐った実は、土の上で再び木になり、成長します。 他にも、サンゴを原料とした石灰を使ったチューイングガムを食べたり、島民が自ら釣りをして魚を食したり、と人以外の生物との接触が多いのが、この島の特徴です。 日本で暮らしていると、文明の利に与り、様々な便利なものが、すぐに手に入ります。同時に、自然とはかけ離れた生活を私たちは送っているのです。旅をしていると、不便さを感じることも多いです。ただ、それ以上に、人間的な生活を通じて新たな発見を得られる。それが旅の面白さでもあるのです。